岩国スタッフのAです。私の旦那さんの家族は南米コロンビアからの移民です🇨🇴
おばあちゃんの時代に、コロンビアからニューヨークへと移り住み、ニューヨークの2ベッドルームの小さなアパートでなんと3家族、おじさん夫婦,いとこファミリー、と主人の家族と少なく見積もっても12人が一緒に住んでいたそう。
2人暮らしが丁度いいくらいの小さなアパートなのに、一体どうやって10人以上が暮らしたなんて…と全く想像がつきません。
でも幼かった子供たちにはいつもワイワイガヤガヤして楽しい思い出だったようです。

そんなコロンビア人、お父さんを筆頭に、みんなそれはそれはうるさい。
日本では子供たちが「静かにしなさい」って育つけど、コロンビアでは大人の方がうるさい。大人の話し声がうるさすぎて子供の声が聞こえない(笑)
隣の人の声が聞こえないから、こっちも大声で話さないといけない。そして、大声で話しているのになぜかスマホから流れる大音量の音楽。大音量の音楽に負けじとこれまた声の音量もさらにアップ。もう、とどまるところを知りません。
主人のおばあちゃんが住んでいたアパートは、観光地セントロとは大違いの、現地の人が生活する賑やかな路地に面しています。
朝早くから荷車を押す人やロバを引く人、車一台分の幅しかないのに、バスだって通る。

幅50㎝ほどの歩道を使って自宅の前でおじさんがレモネードならぬ、ライムネードを売る。
その上雨が降ったら海の水が上がってきてこの道路は冠水。
そんな中容赦なく波を立てながら車が通るものだから、玄関や壁にバッシャーンと水が跳ね返り、それに腹を立てた家主が叫びながらホウキで車を叩く・・・。
日本ではあり逢えないカオスです。
おばあちゃんの家は1階と2階の部屋を借りていて、なんとこの二つの階は家の真ん中が吹き抜けでつながっています。
おばあちゃんちは家族が上下に住んでいたけど、他の家庭は全くの赤の他人が吹き抜けをシェアしているという事ですね。
だけど、誰一人近所付き合いを気に病んだり、気を使ったりする事なく、開けっ広げでそれはそれは自由に暮らしています。
そうそう、おばあちゃんちの吹き抜けには100均であるようなプラスチックの小さなバケツが設置してありました。

このバケツがスルスルと上下して必要なものを運んでくれます。
上と下で声をかけあってバケツが行き来。なんてかわいいんだろうと感動したのを覚えています。
このおばあちゃんは数年前102歳でなくなりました。子供を10人以上生み育て、孫に囲まれ大往生でした。
お金も物もないながらも、家族と音楽と笑いに囲まれた人生。多くを求めず家族愛に生き、幸せな人生だったろうと思います。

