オーストラリア1年目、ワーホリ1年目のSさん(男性・22歳) に前編に引き続きお話しを伺いました。
SCOTS English Collegeでは、発音矯正コースのPRONCOMに10週間通っていて、今はちょうどコースの半分を終えたところです。

前編では語学学校をテーマにお話しいただき、この後編ではオーストラリアでの生活をテーマにお話しを伺いました。
前回に引き続き、現地シドニーでインタビューを担当したのは、アメリカ支部サンディエゴスタッフのYuです。

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Yu:ここからは、コミュニケーションのコツやマインドセットについて伺いたいと思います。英語が自分の言語として話せない中で、コミュニケーションをとるのは大変だと思いますが、どうやって周りの人とコミュニケーションをとっていますか?
Sさん:いまはまだ言語以外のところで頑張るしかないですよね。僕のホストファミリーは香港系で、英語よりも広東語の方が流暢なんです。だから、僕が英語がわからなかったり、ホストファミリーが僕の英語がわからないことがあります。お互い第一言語ではない分、プレッシャーはないですね。
たとえば、料理が美味しいってたくさん伝えたいって思ったら、出されたものを綺麗に全部食べるとか。全部食べたら美味しかったんだなって伝わるじゃないですか。そういうことですね。
とにかくジェスチャーでもなんでも伝える。「あなたのことが知りたい、好き、仲良くなりたい」って気持ちを一生懸命伝える。クラスメートとかでもお互いに伝わらない時も同じです。アプリには全然頼らないです。

Yu:辞書アプリにすら頼らないんですね!
Sさん:絶対にやらないです。人と話す時はスマホに頼らないようにしています。
同じ日本人で、たまたま同じ名前で同じクラスにいた人がいて、その人はすごいたくさん話すんですよね。英語が不完全でも、とにかく話したり、ジェスチャーで。コミュニケーションを取ろうとすることが大事だなと学びました。

Yu:言語が通じないっていう環境ではなかった、日本にいた頃の自分と比べて今のご自身はどうですか?
Sさん:失敗することに対してあまり抵抗がなくなりました。英語は失敗しまくりです。来る前は正直、ある程度話せるだろうと思っていたんですが、来てみたら全然簡単な文章さえ作れない。ホストファミリーにもクラスメートにも思っていることを伝えられなかったけど、さっき出てきた同じ名前のクラスメートのマネをしました。自分なりに失敗しながら、とにかく頑張ってみることができるようになったのが成長したことだと思います。

Yu:Sさんは一旦1年と期間を決めていると伺いましたが、1年って決まっていると焦りませんか?成長しなきゃとか、いろいろ考えると思うんですけど、そういう気持ちはどうやって対処していますか?
Sさん:僕の場合は、1年じゃなくてもう少し先を見る。5年とか10年先をあえて見てみると、落ち着きます。もともと自分は長期的なスパンで計画を立てるのが得意なんですよね。
言語は積み重ねだと思うので、短期間で劇的に伸びることはないって認めないといけないです。認めた後、次は周りを見ながら、手を挙げたり発言に積極的なクラスメートを見て、1日1回手を挙げるとか、1日1回先生に質問するっている目標を決めます。それで、行動回数を積み重ねて、その約束を守っていければ、積極性は身についていくんじゃないかと思います。焦りはなくならないけど、少なくはなっていきます。

Yu:冷静にご自身のことを俯瞰して観ているんですね。将来叶えたい大きな夢については、長期的な目線でいまご自身はどこにいますか?
Sさん:スタートラインにも立っていないです。一応、大学の友達を撮って自分で企画した写真集を作ったんです。でも全然知識もなく素人レベルなので。オーストラリアで知らない人に撮らせてもらったりしようかなって。経験は一人でも増やせても、知識は人から学んだり協力して得られると思うので、チームを探したいです。

Yu:謙虚ですね。いままでコネクションでうまく進んで来たところがあると思うんですけど、海外と日本で人とのつながりを作る上でマネしたいスキルとかってありますか?
Sさん:やっぱり積極性です。自分を売り込んで、アピールするような積極性は、これからのやりたいことを考えると必要です。知らない人に「写真を撮らせて欲しい」とか、「協力してほしい」って言うには積極性が必要で、それを伝えるツールとして大前提で英語力が必要だと思っています。

SさんたちSCOTSの生徒が過ごすシドニーの街並み

Yu:そうですね。Sさんのアート業界での大きな夢を叶えるためにも英語力がまずは基礎になるということですね。ここまでありがとうございました。それでは最後に、勇気の出る一言、留学を迷っている友達にかけたい一言お願いします!
Sさん:「おいでよ!」って言います。とにかく来てみたらいい。違うバックグラウンドや性格の人と関わる刺激的な生活の中で、自分が少しずつ変わっていくのを感じています。日本にずっといたら知らなかった世の中のことを知ったり、新しいことに興味が持てて、人生の中で忘れられないかけがえのない経験になります。迷っていたら来た方がいいと思います。
持っていたら良いマインドセットをあえて一つ挙げるなら、「そんなに身構えないこと」と「自分の英語は大したことない」と思って来たら良いと思います。何も気にせずに楽しく、吸収していけるような態度でいられたら良い経験になると思います。

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ワーホリ1年目、SCOTSでPRONCOMコースを受講しているSさんに2回に渡ってお話しを伺いました!

22歳で大学を卒業してすぐに、心機一転、海外に飛び出したSさん。SCOTSを自分で見つけて、一般英語コースからより厳しく集中的なPRONCOMコースに変更した彼の決断は、きっとこれからの彼の夢への一歩に大きく貢献するでしょう。彼のお話から、語学学習は積み重ねでゆっくりと進んでいくことを認める勇気、自分との約束を守って着実に進んでいく努力、そして自分の力を信じてあげることこそが、長期での海外生活で大きな成長を得るために必要なことなのだと私自身学びました。

前々回までにお話しを伺ったKanaさんとSさんは、同じPRONCOMのコースを一緒に受けているクラスメートですが、二人の成長を感じたポイントが異なっているのは非常に興味深いですね。経験や捉え方が異なれば、成長のプロセスも異なります。学校で学んだことをすぐに実践できる環境が学校の一歩外からすぐにあるのが、やはり留学やワーホリの醍醐味です。SCOTSに集まる意識の高い仲間と毎日顔を合わせながら授業を受けることで、10週間で大きく成長できるはずだと、二人のクラスを見学して感じました。

ワーホリのような長期滞在でも、長期休みを使った短期留学でも、SCOTSでは10週間で成長できる場があります。楽しいだけではない、刺激的で学びの多い留学生活を求める人には、SCOTSはぴったりだと思います。

それでは、また次回!Cheers🇦🇺